モンゴル人アーティスト、
ZAYA(ザヤ)は、モンゴル南西部のゴビ砂 漠にある小さな村に生まれた。伝統的なモンゴル
絵画、現代アジア美術と言っ た古今二つのテーマとスタイルに新たな“橋を架け”、融合した彼の芸術は、古
来の日常風景、遊牧民の暮らし、中央アジアのルーツ、チベット精神のテーマ、
モンゴルの伝統的技法と言った様々な要素を一つにし、独特のビジョンを通して
キャンバスに投映される。水彩、油彩、ガッシュなど様々なメディアを駆使して、
暖かくもどこか陰りのある、色調豊かな作風が特徴である。ザヤの絵画の多くには、モンゴルの戦士や貴族女性が描かれている。その衣装や髪型はモンゴル古来
の遊牧貴族の出立で、その傍らにはしばしば馬、雪豹やオオカミと言った野生動物等も描かれる。これは、美と大自然の強いつながりを表している。中央アジア
における遊牧民の長きに渡るライフスタイル、「遊牧」と「戦争」のせいで、美しく神秘に富むモンゴルの文化芸術は世界にはまだほとんど認知されていない、
とザヤは感じている。過去と現在を融合した自らの絵画を通して、彼は故郷のモンゴル美術を世界に伝えることを希求している。
近年、ザヤは国際的な芸術家団体に参加し、日本をはじめ、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ各地、中国、ロシア、インド、韓国、カター
ルなどを歴訪している。
ザヤ/Gallery